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英語のアウトプットとフィードバックとはこういうこと!!!!!
先日プラスワン英語法のある生徒が、こんなことを言っていました。
「私はアウトプットを提出するときは、間違っているかもしれないものを提出しています。」
これ、大正解なのです。
その生徒のもともとの英語力は中学レベルも怪しかったですが(ごめんなさい)、着々と伸びています。そのときはプラスワン英語法30日目くらい(半分)でしたが、海外で自分の言いたいことは言えて、簡単な日常会話はできるくらいのレベルです。
さらにいうとその生徒は、無理せず、プラスワンのレベルで、楽しくやっていました。これもとても大切ですよね!
なぜこの生徒のセリフが大正解かを、アウトプットとフィードバックの関係を、少しわかりやすく説明してみます。
英語のアウトプットとフィードバック
今回はバスケットボールで例えてみます。
ちなみに私は元バスケ部ですが、そこまで詳しくはないです。笑
バスケットボールでは、ボールがリングに入ると点数が入ります。ボールをリングに入れることをシュートと言います。
シュートで点数を入れるなら、シュート練習が一番です。
その場合のアウトプットは、シュートです。
フィードバックは、リングに入ったか、入らなかったか。
私が「自分の言いたいことを英語で言おう」「英会話をしながら英語を覚えましょう」と言っているのは、シュートを打つことと同じです。
シュートを打たないと、ゴールに入るか入らないかがわからない。
ゴールに入れるイメージでシュートを打つ。
その結果をもとに、トレーニングすることをお伝えしています。
そして独学で外国人と話す機会あるなら、シュートが入ったか入っていないかの結果(フィードバック)をもとに、どうすればもっと入るのか、もっと遠くから入るのか、ディフェンスがいても入るのか?を考えてトレーニングする。
よいコーチがいたら、ゴールに入ったか入っていないか?の結果をもとに、その原因を教えてくれて、本人にあったトレーニング方法を教えてくれる。
フィードバックの質が上がり、トレーニングの質が上がります。
そうなると少しのトレーニングでゴールする確率が上がるので楽しくなり、トレーニングが増える。
基礎がしっかりするので、ゴールまでの距離が遠くなってもシュートが入るようになる。
楽しくなるので、成長サイクルに入ります。
成長したら試合に出られるようになるので、いろんな環境に出会います。
ディフェンスがいたり、疲れていたり、焦っちゃったり。
そこで得た結果から対策を考えれば、試合をしながらレベルアップしていきます。
そうして上達していくんですよね。
プラスワン(現状+1)以上のレベルのトレーニングは、初心者がいきなりディフェンスがいる状態で焦ってシュート練習するほうなものなので、何度やってもゴールに入らず、おもしろくないので続きません。。。
間違ったアウトプット
何回も書く、インプットのために何度も言う
英語を何回も書く、何回もフレーズを覚えるときに暗記するために何度も言うなどのアウトプットは、ゴールも無しにシュート練習するようなものです。
何も無い空間でシュート練習。
ゴールに入ったかどうかもわからない。
これで続けるのは、難しいですよね。
楽しいですか?
それでたまにゴールにシュートしてみたら、全くゴールに入らない。。
今までの練習はなんだったの?って、英語を嫌いになったり挫折しない方が難しいですよね。
そして試合にでれないので、どんどん忘れちゃいます。
よく使うフレーズを覚える
よく使うフレーズの学習や暗記などは、いきなりダンクシュートを教えてもらって、いっぱい練習して、いざゴールを見たら凄く高くて、ジャンプしても届かないみたいな。笑
ダンクシュートしか練習していないのに「試合にでろ!」って言われるような状況なので、不安になりますよね。
相手チームはいろんなシュートしてきますから。
そして試合にでれないので、どんどん忘れちゃいます。
アウトプットしない
アウトプットしないという状態は、バスケットのルールや歴史を全部覚えて、いろんな選手のいろんな技術を動画で見る。
シュート打ったこともなければ、試合に出たこともない。
それで試合に出ると・・・なにもできない。。
あんなに勉強したのに・・・って。
ルールは練習試合をしながら、楽しみながら覚える方が楽だし、自然と体が慣れてくる。
このエリアには、このタイミングから何秒以上いから反則になるから数えておかなきゃ!って考えてしまって(バスケットボールにはそういうルールがいくつかあります)、秒数数えながら試合しても、シュートは入らないと思います。
これはプラスワン以上のことをやろうとする生徒にもよく起こることですね。いろなことをやろうとしすぎて、難しく考えすぎて、基本が抜けちゃう・・。
そして試合にでないので、どんどん忘れちゃいます。
いきなりオンライン英会話で外国人と話す
オンライン英会話で外国人と話すのは、素人の状態から中学校のバスケットボール部の試合に混ざって試合して、試合のあとでチームメイトに教えて貰うイメージが近いですかね。バスケットはできるけど、教えたことが無い人に教わるイメージ。今オンラインは手軽なお値段のところも多いですが、初心者には難しいと感じることが多いかもしれません。聞き取れない!となる可能性が高いです。そうすると自信喪失するのでオススメしません、聞き取れない原因はほとんどの場合は、発音の違いが多いかもしれません。発音の違いを聞き取りながら会話を進めるのはとても難しいです。
素人に学ぶと、学習効率が悪いです。
つまり、私に日本語を学ぶと大変なことになるかもしれません。w
よいアウトプットとフィードバック
ギャップを探して、最適なトレーニングを提供して結果を出す
たとえば10本打ったシュートのうち、3本しかゴールに入らなかった。10本全て入るのがゴールだとすると7本のギャップがあります。
どうするのか。
このギャップを埋めるための施策を考えるのが講師の仕事で、独学では難しいところ、きちんとしたアウトプットがないとできないところです。
- 距離が届いていないのか。
- 左右にブレてしまうのか。
- 距離が安定しないのか。
- フォームは正しいのか。
10本のシュートを見て判断し、最適なトレーニングを提案できるのが講師の力、プログラムの力です。
私なら第二言語習得にもとづいて考え、3本しかシュートが入らないのは確率が低すぎてプラスワン以上の状態なので、最低でも5本以上シュートが入る位置からトレーニングするように変更しちゃいます。
「見るだけ〜」、「聞くだけ〜」、「不明な点があればサポートするよ!」「フレーズを覚えよう〜」という英語プログラムが続かない、楽しくない、上達しない理由は、そのギャップを自分で探さないといけないからです。
プラスワン英語法では、その日の課題に対して、複数の文章を自分で考えて提出して貰います。この複数というのがポイントです。
複数の文章を提出して貰うことで、レベルを把握し、この生徒は何を理解していて、何が弱いのかを判断して、いま何をするべきなのかをお伝えできるのです。きちんとした講師でないと難しいですが・・・。
ここで最初の生徒のセリフを思い出してください。
「私はアウトプットを提出するときは、間違っているかもしれないものを提出しています。」
これは、バスケットボールでいうと、高い確率でゴールに入るシュートでなく、自分が入れたいのに入る確率が高くないシュートをコーチに見せている状態です。
全くわからないことを聞くのでなく、少しできるけど自信がないものをコーチに見せて、教えて貰う。
そうすると、コーチのアドバイスで「できた!」になりやすい。
「全くわからないので教えてください」
→プラス1以上の状態 プラスワン英語法ではこの状態の生徒は、英語相談室にお誘いします。笑
「絶対これは正解している!」
→褒めて貰えるけど、プラス0の状態なので飽きやすいし成長しない
だから、この生徒のセリフが正解なのです。
何度もお伝えしますが、英会話がしたいなら、英会話のトレーニングをするのが最短の近道です。まずはシュートを打つところからスタートする。アウトプットしてフィードバックがあるから楽しく、成長する。
英語の勉強を繰り返したり、フレーズを覚えている間にある日突然「英語が話せる!」とはなりませんので、注意です!